伝統を知ろう

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天神様

Published on 2021/05/03

天神様(菅原道真)の歴史

 

菅原道真は代々学者の家系に生まれ長じて学者、文人それに政治家として卓越した能力を発揮し、
醍醐天皇のとき五十五歳で右大臣に上り詰めた人物です。
学問だけでなく、成長すると弓も百発百中の腕前であるなど、文武両道として、その名を馳せます。
894年には、唐の国情不安と衰退を理由に「遣唐使」を廃止させました。
その後、右大臣へと破格の昇進をしますが、菅原道真は、醍醐天皇を廃そうとしているという
覚えのない疑いをかけられ、官支給もないと言う扱いだったと言います。大宰府に赴いてから
約2年後の903年2月25日、菅原道真は大宰府にて死去し安楽寺に葬られました。
道真の清らかで誠実な人柄と晩年の不遇はさまざまな伝説を生み、
やがては天神さまと崇められ、現代でも盛んな信仰へと展開します。


天神様に込められた想い
天神様は、男児が生まれると12月25日から2月25日まで天神様の掛軸や
木彫等を飾る風習があります。天神様を飾るのは学問もそうですが、
習い上手という子供の成長に一番大事なものを願い、今でいう習い事・
勉強・スポーツなどいろいろな分野で人生の道を極めてもらいたいという
意味も込められています。学問の神様の他にも芸能の神様とも呼ばれています。

 


天神様を飾る期間

天神様を飾り祀るのは、全国的にも珍しい風習です。
主に北陸地方で富山県、福井県、長野県の一部、あと島根県と鳥取県、愛知県豊橋付近や静岡県西部の東三河地区です。
東三河地区の天神祭は2月25日にお祝いします。

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